今後は調達した資金を活用しながら研究開発を加速させていく計画だ。現在は魚類10種類とエビやイカなど無脊椎動物10種類を合わせた約20品種の研究開発を進めている。また国内最大級の養殖プラントを新設し、量産体制の整備にも取り組む。

梅川氏たちは創業期から「5年で上場できる水準に達すること」を目指してきた。実際に上場に踏み切るかどうかはマーケットの状況などにもよるが、社内のガバナンス体制や事業状況、収支のバランスなどにおいて、上場できるレベルまで押し上げていくことを思い描いてきた。

「(創業5年となる2024年には)日本だけでなくグローバルに展開し、ゲノム編集の魚に加えて水産物全般の販売ができるようにしたい。これから水産物でも品種改良が進み、その革命をリージョナルフィッシュが起こしていく──そんな状態を作りたいです」(梅川氏)