そして8月、英国に拠点をもつAIスタートアップ、Stability AIが一般向けに公開したのが「Stable Diffusion」だ。無料で使用でき、生成した画像は商用利用も可能。さらにコードやドキュメントは、オープンソースコミュニティ「Hugging Face」で公開されている。現在、そのモデルを組み込んだ新しいサービスが登場し始めており、Stable Diffusionも今後、アニメ版などの性能アップデートを予定している。

一気に市民権を得つつある画像生成AI。「生成された画像は著作権に関して問題が生じないか」など、法律やコンプライアンス、また社会的・文化的な観点から議論すべき課題は多くあり、発展の途上にあることは間違いない。だが、進化は不可逆だろう。その動向から、しばらく目が離せなさそうだ。