同社は、「ファンを作るUX」や「競合優位性のあるビジネスモデルの生成」を目指してきた「フェーズ1」は完了し、現在は「フェーズ2」を展開中とのこと。製造体制をスケーラブルにすることに注力し、当面1万食の提供を目指すほか、共通コストを増やして利益率のアップを目指すという。

今後「フェーズ3」で3万5000食、300ステーションの展開を、「フェーズ4」ではステーションがその地域の子どもの見守り場になることを目指すほか、朝食や、塾で食べる弁当としても展開できるよう多様化を検討している。これにより、最終的にはマチルダのミッションである「こどもが無邪気でいられる社会を創る」ことを実現、社会全体で子育てできることを目指すという。

現状、実際のLINEの注文を試して見ると、ステーションによっては、製造体制の限界や、ワゴンの積載量との兼ね合いですぐに予約がいっぱいになるケースもあり、製造体制の強化に注力したいというのも納得できる。

マチルダは、子どもが「食べてくれない」難しい数年間を乗り切るための事業としてよく練られたサービスだと感じる。働きながら子育てする世帯にとって頼れるアウトソース先として、今後も展開が広がりそうだ。