このように事業の大部分が法人向けで、なおかつオフィスへ提供するサービスのためコロナの影響は売り上げにも大きく響いた。先日プロデュースした社内カフェがオープンしたほか、今期も数社でオープンが確定しているなど需要がなくなった訳ではないが、今までと同じペースで拡大するのは難しい。

「コロナによるリモートワークなどの影響はしばらく続くと考えていますが、その一方で『オンライン飲み会』のような新しいニーズも生まれてきています。そこに対応した新たな仕組みを作る必要があると考えて、数ヶ月かけて急ピッチで準備を進めてきました」(上形氏)

外食産業全体は約25兆円規模の市場だと言われている。そのうちコロナの影響で縮小される部分については「オンライン飲み会の潜在市場とも捉えられる」というのが上形氏の見解だ。

社内でのテストに加えて、数社にオン飲みBOXを実験的に試してもらった限りでは反響も良いそう。今後はユーザーの反応を見ながらにはなるが、対応できる人数を増やすための生産設備の拡充やメニューの拡張なども検討する。

今回ノンピでは複数の個人投資家から2.1億円の資金調達を実施したことも明らかにしていて、既存事業だけでなくオン飲みBOXにも積極的に投資していく考えだ。

「リモートワークになると従業員が働きやすい環境を整えるためのオンボーディングやウェルビーイングをどのように進めていくのかも課題になります。食事のないZoomの会話だけだと、どうしてもビジネスライクになってしまいがちです。そこに食事があるだけでも雰囲気が和むと考えているので、オンボーディングやウェルビーイングの一助を担えるようなサービスにしていければと思っています」(上形氏)

※追記:2020年12月10日にはリリースから約4カ月の反響を取材した。同社によると1000社以上に活用され、120回利用するようなヘビーユーザーも生まれているそう。オンライン忘年会や新年会に対応した新プランの拡充にも力を入れているという。