「自分たち自身が試す中でも、食事が美味しい方が参加者のテンションが上がって飲み会が盛り上がるというのは体感しています。内容や味についてはこだわりました」(上形氏)

ノンピが提供するケータリングサービスのウェブサイト
ノンピが提供するケータリングサービスのウェブサイト

ケータリングサービスをさまざまな法人に提供してきた経験も大きい。ノンピでは官公庁から日系大手企業、外資系企業、スタートアップなど年間約8000件のケータリング提供実績がある。これまでも決済方法や請求書対応、スケジューリング変更といった細かいニーズに対応してきたため「そこの経験とナレッジがある」(上形氏)。また販路の観点でもすでに接点のある企業に対してオン飲みBOXを紹介できるのが利点だ。

上形氏は今回のオン飲みBOXは「オンライン飲み会の良さを残しつつ、そこにリアルな飲み会の特徴も取り入れられるようなサービス」だと言う。

オンラインならではの良さは三密を回避できることや情報漏洩リスク・ハラスメントリスクを軽減できること、自宅参加のため手軽なことなどが挙げられる。一方で食事が出来たてで美味しい、皆で同じものを食べる一体感がある、皆と話せて盛り上がる、幹事の集金や会計が楽といった点はオフラインのリアル飲み会に軍配が上がる。

オン飲みBOXではケータリングのノウハウをフル活用して出来立てでなくても美味しいものを食べられる仕組みを構築。400人までであれば同じものを食べられる体制を整え、幹事の負担が増えないように一括請求書・クレジットカード決済に対応する。

また同社ではZoomに搭載されている「ブレイクアウトルーム機能」(Zoomミーティングを最大で50の小部屋に分けられるような仕組み)の利用を推奨している。これを活用することで大人数のオンライン飲み会であっても、少人数のグループに分かれて全員がしゃべれる環境を十分に作れるという。

2.1億円の資金調達を実施し、オン飲みBOXに積極投資へ

ノンピはこれまで藤子・F・不二雄ミュージアム内の「ミュージアムカフェ」や埼玉スタジアム2002の「VIEW BOX」、三菱地所本社内カフェテリアの「SPARKLE」など8カ所のフードプロデュースを担当してきた。

並行して従来は赤字となっていた社員食堂の受託を運営。ランチタイムは通常の社食として運営しつつ、夕方以降の「社食の遊休資産」を使って完全内製のケータリング用メニューを作り、自社ECを通じて法人や個人に届けている。

従来は夜間のケータリングがメインだったが、昨年からは法人向けのランチケータリングにも着手。⾷事の配送から配膳、⽚付けまでを全てノンピ側が担い、企業の会議室などを「美味しい食事が食べられる臨時の社食スペース」へと変える体験づくりにも取り組む。