基本となるフルボックスプランは1人あたり5000円(人数を限定して半額トライアルも実施しているとのこと)。カスタマイズを加えた上位プランやライトな価格帯のプランもある。
オン飲みBOXではノンピが法人向けのケータリング事業を約5年間運営してきた中で培ったノウハウを活用。菌検査やラベル貼りを始めとした一連の配送オペレーションを仕組み化した。これによって現時点では1日に最大400人まで対応できるという。
配送はヤマト運輸のクール便を用いて、飲み会当日か前日に各住所へ届ける。クール便が使えるエリアであれば都内などに限らずどこでも利用が可能だ。
使い方しては幹事担当者がサイトから申し込みを行う。すると送り先や配送希望時間を記入する参加者フォームが発行されるので、参加予定のメンバーへリンクを共有する。あとは各参加者がフォームに記入すればOKだ。
参加人数に応じた見積もり発注書が幹事宛に届くので、承認すれば申し込みが完了。開催日翌日に請求書が届く。
年間約8000件を提供するケータリング事業の知見を活用
アイデア自体がものすごく尖っている訳ではないようが、ノンピで取締役副社長を務める上形秀一郎氏は同社の資産を十分に活かせる事業だと話す。
「バックグラウンドがケータリング会社であることが特徴です。社内では『コミュニケーションフード』という表現をしていますが、ケータリングは基本的に人と会話をしながら食べる食事で(そのシーンに)合う合わないがある。オンライン飲み会も同様です。たとえば色々なパターンを検討する中でお弁当なども試してみたのですが、『箸を使ってがっつりご飯を食べる』タイプの食事はオンライン飲み会時には抵抗がある人もいました。自分たちはケータリングが土台にあるからこそ、会話を邪魔しない食事を提供できると考えています」(上形氏)
メニューを考えるにあたっては実際に社内でオンライン飲み会を繰り返しながら改善を重ねた。たとえばパソコンやスマホを手で触りながら食事をすることになるため、おつまみの定番である「枝豆」をメニューから除外した。一方でオンライン飲み会は終わるタイミングがわかりづらいという声をもとに「締めのお茶漬け」を加えた。
最終的には「美味しいのかどうか」も重要なポイントになるが、そこにも自信を持っているという。ノンピの総料理長は以前Googleの社員食堂で7年間に渡り総料理⾧を担っていた飯野直樹氏。ケータリングと同様、飯野氏がオンライン飲み会用のメニューもプロデュースしている。