フォトシンス代表取締役社長兼CEOの河瀬航大氏 すべての画像提供:フォトシンス
フォトシンス代表取締役社長兼CEOの河瀬航大氏 すべての画像提供:フォトシンス

「以前から掲げていたキーレス社会の実現に向けて、ようやくプロダクトが追いついてきた感覚があります」

そう話すのは、後付け型スマートロック「Akerun Pro(アケルンプロ)」を軸に法人向けのサービスを拡大してきたフォトシンスで代表取締役社長兼CEOを務める河瀬航大氏だ。

主力事業であるクラウド型のオフィス入退室管理システム「Akerun入退室管理システム」の累計導入社数は4500社を突破。直近約2年で中小企業やスタートアップだけでなく、大企業や行政機関などへの導入も進んだ。

そのフォトシンスが“物理的な鍵をなくすキーレス構想”を加速させるべく、新たな一歩を踏み出す。同社は8月4日、農林中央金庫など複数の投資家を引受先とする第三者割当増資と金融機関からの融資により、総額35億円の資金調達を実施したことを明らかにした。

フォトシンスでは調達した資金を活用し、全ての鍵をクラウド化する新戦略「Akerun Access Intelligence」を推進していく計画。法人向けの新サービスとしてオフィスビルの来訪管理をスマートにする「Akerun来訪管理システム」の問い合わせ受付も開始した。