主な調達資金の使途は「プロダクトの機能強化や配車センターの拡充に必要な人材採用の強化」「全国への事業展開」「新サービスの開発」などになるが、電脳交通としては特にタクシー業界に足りていない「事業開発、マーケティング、人材」という3つの側面を軸に、顧客が必要とする解決策を全て取り揃えていきたいという。
「自分たちとしてはあまりポジションやケイパビリティに固執しすぎず、あくまで課題解決チームとして事業を展開しながら成長を目指していくという考え方です。地方で最先端の課題を拾って解決し、そこで得られた知見やデータをタクシーの再定義に繋げていきたいと考えています」
「今回のラウンドでは、言ってしまえば『タクシー配車をやっている会社』にすぎない電脳交通に対して、三菱商事やJR東日本をはじめとする大手事業会社から投資をしていただきました。これは地域交通におけるタクシーの隠れたポテンシャルに期待し始めてもらえていることの裏返しとも感じてます。(株主とも協力しながら)今後はタクシーをハブとして、いかに地域交通のDXを推進していけるかにもチャレンジしていきます」(北島氏)