特に個人や少人数で活動している建築家の多くは展示場や営業部隊を保有していないため、顧客との接点が限られてきた。madreeは間取り図の作成に特化するかたちにはなるものの、従来繋がりのなかった顧客に対してアプローチができるようになり、仕事の幅が広がる効果も期待できるという。

また対面のヒアリングなどなしでオンラインで仕事を完結できるため、建築家が空き時間などを有効活用しながら進められる点もメリットだ。

スタジオアンビルトでは今後も同サービスの機能強化を進めていくほか、機械学習を活用して建築家が間取りをスムーズに作れるようなサポート機能の開発などにも取り組む計画。それに向けてUTEC(東京大学エッジキャピタルパートナーズ)、マネーフォワードベンチャーパートナーズ、個人投資家を引受先とする総額1.3億円の資金調達も実施している。

スタジオアンビルトで代表取締役を務める森下敬司氏
スタジオアンビルトで代表取締役を務める森下敬司氏