一方で東氏は危惧も抱く。

「Netflixがアニメの製作拠点を東京につくるといった話もある。優秀なクリエイターが外資系の巨大資本に持って行かれてはピンチです。我々がというより、日本全体として危機意識を持たなければなりません。ここへ来ていよいよ、お金に国境はなくなっています。例えば韓国では国内市場が小さいため、アメリカなどの海外資本を引っ張ってこようとしている。こうした姿勢は学ぶべきです」(東氏)

東氏は、日本のBtoCスタートアップの可能性について、「メルカリやスマートニュースが米国でがんばっている様子を見ても、着実に(toC企業の)層は厚くなっています。スタートアップのレベルも上がっている」と語る。新氏も「米国や中国企業からお金を引っ張ってくる、あるいは買収されるだけではなく、日本企業としてグローバルに進出していけるような企業も増やしたい」と日本のBtoCスタートアップのポテンシャルに期待を寄せていた。