Photo: Anadolu Agency / gettyimages
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「わからない言葉は、いったん“翻訳”にかけてみよう」──そうして多くの人が当たり前のように使用しているサービスがGoogle 翻訳だ。

翻訳だけでなく、検索やメール、マップなど、今や私たちの生活に欠かせないツールを数多く生み出してきたGoogle。その日本法人が設立から今年で20年を迎えた。

そんなGoogleのツールのひとつに「Google 翻訳」が登場したのは、2006年のこと。当時は漫画『ドラえもん』に登場するひみつ道具「ほんやくコンニャク」を彷彿とさせるサービスとなるか、と期待もされたが、現実はそう簡単にはいかなかった。リリース当初は「なんか思っていたのとは違う」といった、ぎこちない翻訳も多かった。明らかにおかしい翻訳内容はTwitterで話題になることもあった。

2010年当時のGoogle 翻訳
2010年当時のGoogle 翻訳

そんな状況を一気に打破するきっかけになったのが、2016年に採用したニューラルネットワーク(人間の脳神経系を模した情報処理システム)に基づく機械翻訳だったという。それによって、ユーザーの期待値はどのように変わったのだろうか。

また、インターネットで新たな“ネットスラング”などが登場するなか、Google翻訳に求められる役割とは何か。開発を担当する賀沢秀人氏に15年の歩みを聞いた。