車中泊ファンの新聖地「RVパーク」の使い勝手は?食う・寝る・働くを試してみた自然を感じながら宿泊できるのが、車中泊の醍醐味   Photo by Masahiro Sugiyama

3年前から、サービスエリアや道の駅を中心に車中泊を楽しんできた筆者。最近気になっている施設が「RVパーク」だ。有料だが、さまざまなうれしい設備が整っているという。実際に泊まってその使い勝手を試してみた。(取材・文/フリーライター&エディター 杉山正博)

初心者でも楽しめる
RVパークとはどんな施設?

 名古屋市の中心部から車で1時間ほど、伊勢湾を一望する知多半島にある「RVパーク 野間海岸ステーション」に到着したのは、チェックインがスタートする14時頃。

 まずは、隣接する事務所で、オーナーの渡邊芳広さんにお話をうかがった。訪れたのが月曜ということもあり、その晩の宿泊者は、筆者も含めて2組とのこと。春・夏・秋が繁忙期で、やはり週末の利用者が多く、6割くらいがキャンピングカー、残りの4割が一般車だという。

「うちは海が目の前ということもあり、海水浴や釣りを楽しんだり、BBQをしたり、ここを目的地として訪れてくださる方が多くいらっしゃいます」

車中泊ファンの新聖地「RVパーク」の使い勝手は?食う・寝る・働くを試してみたRVパークのロゴが目印  Photo by M.S.

 RVパークとは、「くるま旅と車中泊の文化を創出し、日本にキャンピングカーというカルチャーを根付かせること」を目指す日本RV協会が認定した、快適に安心して車中泊ができる有料の施設。日帰り温泉や道の駅、旅館、遊園地などに併設されており、2023年11月下旬現在で、全国に412件のRVパークが設けられている。

 なお、RVパークは北米発祥の施設。RVとはRecreational Vehicleの略で、訳すと休暇を楽しむための車、主にキャンピングカーのことを指す。

 日本RV協会の事務局によると、最近では、特に関東近郊で、区画がきちんと整備され、衛生的で設備が整った施設が増えているとのこと。そういった整備が行き届いた施設なら、初心者でも安心して利用できそうだ。