年収が上がらない、モチベーションが上がらない、仕事と家庭の両立がうまくいかない ── そんな悩める人たちに「読むだけで元気になる」と話題なのが、森武司著『スタートアップ芸人 ── お笑い芸人からニートになった僕が「仲間力」で年商146億円の会社をつくった話』だ。
“元芸人社長”であるFIDIA(フィディア)の森社長は、吉本のお笑い芸人引退後、4年間の引きこもりニート、家電販売員を経て仲間と起業。現在年商146億円、Financial Times「アジア太平洋地域急成長企業ランキング 未上場日本一」、「ベストベンチャー100」受賞、経済産業省選定「地域未来牽引企業」、11事業すべて黒字化、新卒500人採用、創業以来18年連続増収増益を果たした。また、素人ながら化粧品開発に取り組み、あの資生堂を抜き、アマゾン年間売上1位となった注目の経営者でもある。
まさに人生を大逆転させた元芸人社長だが、その秘密はデビュー作で一挙公開した「仲間力アップマル秘マニュアル」の6大奥義にあるという。
本連載では初の著書『スタートアップ芸人』の一部を抜粋・編集しながら、「仲間力(=仲間をつくる力)」アップによる人生大逆転の法則を見ていきたい。
新卒一年目から
活躍できるワケ
本書では、2019年の会社説明会に友達50人を連れてきた中村洸登(以下ヒロト)のエピソードを紹介した。
ヒロトと同じイベントサークルで次代の代表が山口貴一だった。
初めて会ったとき、
「ヒロトは会社説明会に50人呼んでくれた」
と伝えると、
「気合で抜きます」
と山口は90人呼んでくれた。
山口はインターン時代にフィディアの事業立案コンテストに参加
100人(当時の正社員は約1500人)がエントリーする中、グランプリを受賞した。
事業内容、プレゼン力もダントツだった。
11事業で最も精鋭がそろう
コンサル事業
山口は、11事業で最も切れ者がそろうコンサルティング事業(Luvir Consulting株式会社=ルヴィアコンサルティング)に抜擢した。
コンサル事業はフィディア内の他の事業にアドバイスをするほか、他社からフィーをもらって経営アドバイスも行う。
トップはフィディアCOO(最高執行責任者)の中川裕貴で、責任者2人(代表取締役・中川裕貴、執行役員・岡田幸士)はいずれもデロイト出身。
2人の下に各事業のエース級6人を集めて編成した。
中川が「優秀な人材をくれたらすぐに戦力化する」と言っていたが、その言葉にウソはなく、6人とも高額のコンサルフィーをもらえるようになっている。
そこに山口が加入した。
最初から一人でお客様に対応するのは無理なので、60時間の座学研修とフィディア名物の「獅子はわが子を千尋の谷に落とすOJTスタイル」を経て、一年後には一人前のコンサルタントとして活躍していた。
現在は主担当として上場企業に人事制度設計などのコンサルティングサービスを提供し、月1000万円以上の売上貢献をするようになったのだ。
(本稿は『スタートアップ芸人 ── お笑い芸人からニートになった僕が「仲間力」で年商146億円の会社をつくった話』の一部を抜粋・編集したものです)