「リーマンショックの時は1年くらいでリカバリーしているが、今回はもう少し時間がかかりそうだ。一方で、このファンドもそうだが、昨年・一昨年にファンドレイズしたファンドが日本国内には多い。そういった意味ではドライパウダー(待機資金)がまだある状況なので、我々も含めて、市場に出していくお金は充分にあると思う。フェアバリューで良い会社があれば出していくというスタンスでやっていきたい」(百合本氏)

 取材の終盤で、牧浦氏は「強気相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく」と口にした。これは米著名投資家ジョン・テンプルトン氏の格言だ。

「まさに『今これから』生まれてくるものを多く拾っていきたい」(牧浦氏)