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アフターコロナで見られるのは、新たな恋愛スタイルかもしれない――。マッチングサービス大手の「Pairs」や「タップル誕生」で、ビデオチャットなどを通じてデートを楽しむ「オンラインデート」の人気が加速している。タップル誕生は、開始から1週間で累計マッチング数が1万組を超えたと発表している。“直接会ってはいないけど、付き合う”はなぜ若者に受け入れられるのか。そこには、新型コロナウイルスが露わにした「新たな恋愛のスタイル」があった。(ライター 福岡夏樹、ダイヤモンド編集部 岩本有平)

「オンラインデート」のカテゴリ公開から1週間
累計マッチング数は1万組に

タップル誕生」(以下タップル)は、「趣味でつながる」をテーマにしたマッチングアプリ。グルメや映画、スポーツ観戦など、趣味をきっかけに恋愛相手を見つけることができる。ターゲット層は20代前半。2014年5月にリリースされ、現在発表されている会員数は500万人以上。マッチング数は延べ2億組。

 タップルには、数々の趣味カテゴリーがある。件の「オンラインデート」は、そうしたカテゴリーから共通の趣味を持つユーザー同士が、次のステップへ進むときのいち機能だ。お互いに合意すると、デート日までのやりとりができるメッセージ画面へ移動。そして、ビデオチャットやボイスチャットを使ってデートできる。

 ユーザーたちは宅飲みや料理を作りながら話すほか、現在日本テレビ系列で放送されている「野ブタ。をプロデュース」を一緒に鑑賞。なかには、Nintendo Switch用ゲームソフト「あつまれ どうぶつの森」で事実上のオンラインデートを行う人もいるという。宅飲みでは、オンライン飲み会サービス「たくのむ」と連携している。

 実際に利用したユーザーの声はどうなのか。タップル以外でオンラインデートを利用したことがある女性に話を聞くと「マッチングサービスで出会った人とすぐに付き合うかどうかわからないうえに、外出自粛でいつ会えるかもわからない。今は関係を長く続けることがベストなので、オンラインデートは合っている」と話す。また「オンラインデートでは、(性格や言動に難のある)いわゆる“地雷”など、望まない出会いを避けられるので、真面目に出会いを求める人の割合が増えるのでは」という声もある。