メガバンク3行の融資を含め、2年で30億円の資金調達
OLTAでは創業間もない2017年に、エンジェル投資家の有安伸宏氏から数千万円の資金を調達。同年10月にはジャフコ、BEENEXTから約5億円の資金を調達した。また2019年3月までに、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行のメガバンク3行をはじめとする複数金融機関から、融資で6.6億円を調達。今回発表したSBIインベストメント、ジャフコ、BEENEXT、新生銀行からの約18億円の資金調達をあわせて、創業2年での資金調達額は30億円に上る。
同社では今回調達した資金をもとに人材を確保してサービスを開発していくほか、パートナー戦略の強化を進める。すでにクラウド会計サービスのfreeeと請求書情報の共有をしているが、今後は、AIを使った審査機能を外部の金融機関に提供することも計画中だという。
「今後は1年ほどかけて、国内でファクタリングの認知度を上げていきます。OLTAという会社の名前を知ってほしいのではなく、クラウドファクタリングについて知ってもらいたい」
「また我々は『金融サービスでもうける』という会社ではなくて、スコアリングの会社であることが強みです。将来的には新たな信用を創造する会社として、金融以外のものも提供できるかも知れないと考えています」(澤岻氏)
「仮に粗利率が2〜3割の製造業の会社があったとして、そこが『急に現金が必要になった』というときに、(既存のファクタリングサービスのように)2〜3割の手数料を取られると利益になりませんでした。ファクタリングは『やむなく使わないといけないもの』という位置づけでしたが、それを変えていきたいと考えています」(武田氏)