DeepLiquidのビジネスモデルは、監視に使うカメラの台数ごとに月定額費用を課金するサブスクリプション型。対象とする業界は資源・生物・化学の領域で、具体的には既に進出済みの水処理プラントや飲料・チョコレートなどの食品、薬品に微生物、鉄鋼、植物など、液体・流動体が関連する分野に、幅広く展開を図っている。

 島本氏はJFEEによる買収について「AnyTechはJFEEの既存事業とシナジー効果の高い液体・流体の領域に特化していて、この分野で圧倒的な技術力と実用実績がある。事業も成長中で高い収益を上げており、大企業にはないスピード感も持っていることが、パートナーとして評価されたのではないか」と分析する。また、自身がずっと解決すべき社会課題として掲げてきた「環境」を事業とするJFEEとは「目指す方向、世界観も一致している」と語る。

「AnyTechが単体で成長を目指すこともできるが、JFEEにはチャネルや人、プラント施設といったアセットがある。一緒にやるからこそできることも多いと期待している」(島本氏)

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