自分に出会えるお寺の初詣

林松寺(大分) 投稿者:@hiro5936 [2023年7月3日]林松寺(大分) 投稿者:@hiro5936 [2023年7月3日]

 続いては、一般社団法人全国寺社観光協会による「寺社NOW賞」の受賞作品「お寺は私に会いにいくところ」。真宗大谷派の林松寺(大分・宇佐市)の作品になります。講評は以下の通りです。

 コロナ禍を経て、お寺の存在意義が改めて問われています。そうした中にあって、「お寺は私に会いにいくところ」というメッセージは、寺院へのいざないであると同時に、寺院とは何かという問いに対する自己規定と受けとめることもでき、今日性を感じます。

 昨年以来、ほとんどのお寺は新型コロナ禍以前の形態で法要行事を開催するようになりました。ところが、参拝者の数が元の状態には戻っていないという話を寺院関係者からよく聞きます。

 お寺を訪れて、仏さまにお参りする行為は、本来の自分の姿を見つめ直し、現在の自身のあり方を問うことにもつながります。ですから、この「お寺は私に会いに行くところ」というフレーズが生まれたのでしょう。

 お寺には独特な空間や雰囲気が存在します。お正月は神社に初詣する人が多いですが、今年はみなさま、ぜひお寺にも参拝しましょう!