【東大生の攻略法】受験で「勉強より時間をかけた」東大生も多い、合格に必須なこととは?写真はイメージです Photo:PIXTA

英語の試験を突破するのに必要なのは、勉強だけではありません。実は、東大生が、勉強よりも時間をかけていることがあるのです。さて、何でしょうか? 試験で欲しいのは満点ではなく「合格点」――これがヒントです。
※本稿は、東大カルペ・ディエム『東大生が書いた英語試験の攻略本』(大和書房)の一部を抜粋・編集したものです。

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過去問から、「合格戦略」を立案せよ!

 過去問を活用して、合格戦略を立てていく。これはここからの勉強の指針になる重要なことですので、よく読んでくださいね。

 というのも、多くの不合格になってしまう人・不本意な結果に終わってしまう人は、これがしっかりとできていない場合が多いのです。

「英語の試験で高得点を取りたい、合格したい」と思ったとき、参考書を広げて類似の問題を解いたりして、どうにかこうにか、試験本番で1点でも点数を高くできるように努力することと思います。

 しかし、勉強以外にも、やっておかなければならないことがあります。それが戦略立案です。

 東大生は、試験勉強よりも、戦略を立てることに時間をかけている人の方が多いくらいです。

「えっ? そんなことやるよりも、単語を一つでも多く覚えた方が良くない?」と思う人もいるかもしれませんが、それは大きな間違い。試験が近づいてくると、勉強の中身の方が重要なんじゃないかと思ってしまうのですが、それは焦りすぎというものです。

「急いては事を仕損じる」とはよく言ったもので、試験直前になっても余裕を持って戦略を立てられた人こそが、試験でいい結果を得られるのです。

 東大も、きちんと戦略を立てた人こそが合格する大学です。

 後から説明しますが、多くの東大生は、自分がどう立ち回って合格するのかを、細部まで考え抜いています。これができているからこそ、東大に合格しているんだなと実感させられます。

 ちなみに、これは受験に限った話ではありません。サッカーや野球などのスポーツでも、ただ「速い球を投げられる選手がいる」とか「キック力が強い」とか、そういったスポーツの技術が優れていれば勝てるわけではありませんよね?

 相手チームのどの選手が優れているのかを調べたり、どういう傾向があるのかを研究したり、といった「どう戦うか」の戦略が勝敗を分けるのです。

 それと同じで、テスト勉強をすることももちろん重要ですが、同じくらい「どう戦うか」を考えることも重要だということです。