逆に、ライティングに時間をかけないで勉強していると、全体の勉強時間は同じだったとしても合格率は一気に下がってしまいます。
「何を勉強すれば、より合格に近づくのか」
これをしっかりと理解しておかないと、真面目に勉強したとしても合格できません。勝負は、勉強を始める前から始まっています。だからこそ、戦略が必要なのです。
もちろん、戦略通りにいくとは限りません。試験によっては傾向変化もあります。
「うわっ、形式が変わってる!」とか「この問題は得意なのに、今回は難しくて解けない!」なんて具合に、本番で戦略がうまく機能しない場合もあります。
ですが、そういう本番でのイレギュラーまである程度考慮して戦略を立てられれば、その人は受験に強い人であり、本番に強い人だと言えます。
「ここで得点できない場合は、こっちで点を取ろう」、といった風に戦略を立てられていれば、ほとんどの試験で負けなしになるのです。
合格戦略、しっかり理解していただけましたか? では具体的にやってみましょう!
戦略立案:攻めと守りを決めよう!
合格戦略において重要なのは「攻める問題」と「守る問題」を先に決めておくことなのです。
多くの場合、試験では「この問題で○点取らなければならない」とか「この問題は絶対に〇点分は死守しなければならない」といったことは考えないで解くと思います。
しかし、それでは「ひとつひとつの問題の重要度」がわからなくなってしまうのです。
「ここで得点できなくても合格できる」とか、「この問題は絶対に落としちゃダメな問題だ」とか、そういう意識ができていないわけですから、時間をかけない方がいい問題に時間をかけてしまったり、逆に落としてはいけない問題に時間をかけなかったり、そういうミスをしてしまいがちなのです。
・ 守り=自分が得点しなければならない、何があっても守らなければならない問題のこと
・ 攻め=自分が得点しなくてもいいくらい難しくて、一番最後に解こうと思っている問題のこと
「どこで点を死守するか」「どこで得点を稼ぐか」の2つを試験前に考えておくことはとても重要なのです。