ラトビアならではの
ハンドクラフトに触れる
ラトビアは経済的に発展し、IT産業やエンジニアなどの職に就く人も多い国ですが、古くから受け継がれてきた民族文様や手仕事が、今も日々の生活に根づいています。そんなラトビアに伝わる手仕事に触れられる、旧市街の魅力的なお店を訪ねました。
「セナー・クレーツ(Senā Klēts)」は、「古の倉」という意味の民芸店。ラトビア各地方の民族衣装や工芸品を扱っています。
ラトビアには5つの州があり、東部地方に伝わる肩掛けはベージュの生地に美しい刺繍、中北部地方のスカートには縦縞の生地が用いられる、などなど地域によって伝統衣装が異なります。また上部の空いている頭の被り物は未婚女性の証で、既婚女性は頭頂部が空いていないものを身につけるというのもラトビアの伝統衣装の特色です。
ラトビアの手仕事としてよく知られているミトンには、男女共に自分の出身地の文様や色彩を編み込みました。これを見ればどの地方出身の人なのか分かったので、かつては名刺代わりとして夏の暑い時期でも帯のところに差して、身に着けていたのだそうです。
ミトンのワークショップも開催
1人38€(約6100円)でコーヒーとクッキー付き。2週間前に要予約
URL http://www.senaklets.lv/
ラトビアならではのかわいいお土産を探すのにおすすめなのが、「ピエネネ」。ラトビア語で「たんぽぽ」という意味の名の通り、愛らしいミトンや刺繍のリボン、ハーブティーやキャンドル、石鹸、紙雑貨など、やさしい空気をまとった雑貨が揃っています。
ラトビアではハーブティーも種類が豊富。ヤグルマギク、キンセンカ、ニガヨモギ、カモミールなどに加え、冬菩提樹の葉や花もお茶にします。
「バルトゥ・ルアタス(Baltu rotas)」は宝飾師のストラウペさんご夫婦が営むジュエリーショップ。遺跡から出土した古代の装飾品のデザインを甦らせ、指輪やネックレスなどを手がけています。
人気のナメイ指輪は、ラトビアの伝統的なジュエリーの一つです。3本の縄が絡み合ったデザインは、古代ラトビアにあった3つの王国の統合と融和を象徴しています。
「ホビー・ウール(Hobby Wool)」は、ミトンや靴下、毛糸を扱うウールの専門店。ラトビア全国の手編み職人さんが作り上げたミトンや、自分でミトンが編めるキットも販売しています。毛糸の種類や色も豊富に揃っているので、編み物に興味のある方にはおすすめのお店です。