リーガのアール・ヌーヴォー建築巡り
リーガには800棟近くのアール・ヌーヴォー建築があるといわれています。なぜこれだけ多くのアール・ヌーヴォー建築があるのか、その理由は1800年代にさかのぼります。ナポレオンが1812年にリーガを包囲攻撃した際、木造建築が多かった城下町の建物の多くが焼失してしまいました。
戦後、新しい住まいが至急必要になったとき活躍したのが、エストニアのタルトゥ大学の建築学科に留学していたラトビア人の若き建築家たちでした。彼らは当時流行していたアール・ヌーヴォー様式を積極的に取り入れ、リーガの富裕層たちも競って豪華なものを望んだため、きらびやかな装飾をほどこしたアール・ヌーヴォー建築群が生まれたというわけなのです。
代表的なのは、ソビエトの映画監督セルゲイ・エイゼンシュテインの父、ミハイル・エイゼンシュテインが手がけた青い家。リーガ・アール・ヌーヴォー建築はアルベルタ(Alberta)通りを中心に連なっています。アール・ヌーヴォー博物館や、その向かいにはアール・ヌーヴォーのグッズを扱うショップ「アール・ヌーヴォー・リーガ」もあるので、合わせて立ち寄ってみて。
URL https://www.latvia.travel/en/sight/riga-art-nouveau-centre