「職場で仕事以外のことを話すことができません…」→精神科医が教える“とっておきの助言”とは？

「職場で仕事以外のことを話すことができますか？」
そう語るのは、これまでネット上で若者を中心に1万人以上の悩みを解決してきた精神科医・いっちー氏だ。「モヤモヤがなくなった」「イライラの対処法がわかった」など、感情のコントロール方法をまとめた『頭んなか「メンヘラなとき」があります。』では、どうすればめんどくさい自分を変えられるかを詳しく説明している。この記事では、本書より一部を抜粋・編集し、考え方次第でラクになれる方法を解説する。（構成／種岡 健）

もっとフランクに話したい

　あなたは、人とコミュニケーションを取ることが得意でしょうか。

　こう聞くと、おそらく「苦手です」と返ってきそうです。

「職場で仕事以外のことを話すことができません。どうすれば、もっとフランクに話せるようになりますか？」

　というような悩みを、よく普段から耳にします。

　では、どうすれば、そういうコミュニケーションを改善できるのでしょうか。

無理したコミュニケーションはNG

　ここでポイントになるのは、「うまくコミュニケーションが取れない」ということへの意識です。

　あなたが感じる「罪悪感」や「羞恥心」のほうに、実は問題はあるのかなと思います。

　というのも、コミュニケーションで重要なのは、「無理をしすぎないこと」だからです。

　無理をして自分のキャラクターを取り繕おうとしたり、自分が知らない知識を知ったふりをしたりと、「無理をしてコミュニケーションを取ろうとする」ほどに精神的に疲れてしまい、余計に大きな問題を引き起こしてしまうからです。

順番が大事である

　何より大事なのは、「仕事を無理なく続けられていること」です。

　そうであれば、「必要最低限の仕事上のコミュニケーションがとれていること」が達成できていれば、それ以上に罪悪感や羞恥心を持たないことです。

　仕事におけるストレスを軽減し、安心感を得たり、リラックスをすることを優先して、「無理をして話す必要はない」と自分を納得させ、自然に振る舞うようにする。

　それが先です。

　そうしているうちに、「あなたらしいコミュニケーション」がじつは自然と取れるようになります。

　その順番を間違えないようにしましょう。

（本稿は、『頭んなか「メンヘラなとき」があります。』の著者・精神科医いっちー氏が特別に書き下ろしたものです。）