地震被害を喜ぶ、心ない投稿が
中国のネットに広がった

 筆者の友人たちは、日本の様子を気にかけ、震災地の皆さんの無事を祈ってくれたが、中国のSNSにはそれとは真逆に、災害を喜ぶような書き込みが多数投稿された。

「祝杯を挙げよう!日本は核の汚染水を海に流した環境破壊の罪人なのだから。天からの罰、因果応報だ!」

「いい気味だ!私を冷酷な人間だと言わないで。なぜなら、かつて日本は我が国を侵略し、わが同胞を数えきれないほど殺した。日本は中国人の心に大きな憎しみを埋めたからだ。中国人なら誰もこの歴史を忘れてはならない。私たちが先祖に代わって日本を許す理由もない」

 こうしたコメントは、過去の戦争や昨年8月に福島第一原発の処理水を海へ放出したことに絡むものが多かった。

 もちろんそうした投稿ばかりではなく、地震を心配し、日本のために祈り、応援する声もちらほら見られる。例えば、

「災害に国境はない。震災地の皆さんの無事を祈る! 被災された皆さんが一刻も早く救援を受け、以前の生活に戻れますように」

「中国は世界で最も地震災害の多い国なのに、なぜ一部のわが同胞が隣国の災害をほくそ笑むのかが理解できない」

「過去の戦争は(現在の)日本の一般国民と関係ない。文明社会にいる人なら、被災者を慈しむのが当たり前ではないのか?」

 といった書き込みも一定数ある。両極端な書き込みがネットに共存する状態だ。