伊藤忠の岡藤会長が、「ビッグモーター買収」に前向きなコメントをしたことが話題です。しかし、ビッグモーターの買収には伊藤忠が大損を引き起こすかもしれない「5大リスク」があります。さらに「最高年収5000万円」の超高待遇社員にも変化が訪れるかもしれません。(百年コンサルティング代表 鈴木貴博)
伊藤忠のビッグモーター買収は
「5大リスク」を伴うもの
12月5日、伊藤忠商事の岡藤正広会長がメディアの前でビッグモーター買収について前向きなコメントを話したことが話題になっています。
「中古車市場のナンバーワン」「(ビッグモーターの)5500人の人たちの雇用も守ってあげたいという気持ちもある」「リスクはあるがやりたい」といった言葉です。しかしその一方で、「買収のリスクもある」とも語っています。
ビッグモーターについては、伊藤忠と子会社の伊藤忠エネクス、投資ファンドのJWPの3社が資産査定を行っていて、来年春までには何らかの判断が下る予定です。
会長が前向きだからといって買収の判断になるかどうかはわかりませんが、一般論としてあれだけの悪評判を広めてしまった会社を買収することで、伊藤忠が大損をすることはないのでしょうか?
実は、伊藤忠のビッグモーター買収には大損を招きかねない「5大リスク」があるのです。