よく食べるべきなのは肉で、なかでもおすすめは牛肉のモモ肉のような赤身肉。脂肪をエネルギーに変えるときに働くアミノ酸の一種、L-カルニチンが豊富に含まれており、その合わせ技で一層高い効果を得られる。

 GLP-1の効果を高めたいなら、食べる順番に注意しよう。ごはんなどの糖質から食べ進めると、分泌量が低下してしまう。GLP-1が最も盛んに分泌されるのは、肉を最初に食べる「ミートファースト」。まず肉を食べ、次に野菜、最後にごはんなどの糖質の順に食べ進めると、GLP-1をよく働かせることができる。

タイムリミットは48時間!
食べ過ぎた翌日、やせてる人がやっていること

 ストレス発散のためにやけ食いしてしまった。あるいは連日、断れない飲み会に参加した。こうして、つい食べ過ぎてしまったとき、太りたくないのであれば、手をこまねいていてはいけない。

 そのやけ食いした甘いスイーツ、飲み会の脂っぽい料理やシメのラーメンは、食べたあとですぐに脂肪に変わるわけではない。とり過ぎた糖質や脂質が中性脂肪に変化し、肝臓に蓄えられるまでには48時間かかるのだ。

 やせている人はこういったとき、ダメージを最小限にとどめるべく、翌朝からしばらく粗食を心がける。脂肪の代謝を促進するため、そうした働きのある酢やヨーグルト、卵などを積極的に食べるのも効果的だ。

 48時間は短いようでけっこう長い。この間、太らないためにやるべきことはたくさんある。太っている人とやせている人の違いは、その間に何をするかにかかっている。