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「ダイエットが上手くいかない」と悩む方に意識してほしいキーワードに「代謝」があります。特に基礎代謝は年々下がるため、年齢とともに太りやすくなったり、体重を落としづらくなったりしてきたと感じている方も多いでしょう。そもそも代謝とは何なのか、代謝をよくするためにはどうしたらいいのか?今回は代謝について解説します。(管理栄養士 岡田明子)

 代謝とは、食事で身体に取り込んだ栄養を、様々な形に変えて利用し、身体にとって不要なものをスムーズに排出する体内システムのことを指します。代謝がスムーズに行われると、健康と若々しさを維持することができます。

「代謝が良い状態」とは?

 「代謝が悪くなってきた」はよく聞きますが、逆に「代謝が良い」のはどういう状態なのでしょうか?

(1)活動的
 エネルギーを生み出すことが代謝活動で重要なことです。食事から取り入れた糖質や脂質をもとに作り出されたエネルギーは、内臓や筋肉を動かすために使われます。この代謝が活発に行われれば、エネルギーが身体に充分に行き届くため、活動的に過ごすことができます。

(2)太りにくい
 食事から取り込んだエネルギーは、心臓を動かしたり、呼吸をしたり、物を考えたりと、身体のあらゆる部分で使われていきます。そして余ったものは中性脂肪となり、脂肪細胞の中にストックされ、必要に応じて取り出されて、再びエネルギーとして使われます。

 代謝の良い体は、むだに中性脂肪を溜めることがないため、太りにくくなり、肥満と関係が深い、糖尿病や脂質異常症などの生活習慣のリスクを抑えることができます。

(3)肌や骨が丈夫
 私たちの細胞は、常に新しく生まれ変わっています。代謝が良いと、食事から取り込んだ栄養素を効率よく利用できるので、肌や骨の細胞の生まれ変わりもスムーズになり健康状態を保つことができます。