甘いものを食べるのであれば、午後2時前後の短い間に限る。脂肪がエネルギーとして使われるのを抑える肥満遺伝子、「BMAL1(ビーマルワン)」の量は1日の中で大きく変動し、午後2時あたりが最も少なくなる。

 つまり、この短い時間帯なら、食べたものが脂肪に最も変化しにくい。甘いものを食べても、ダメージを極力少なくできるわけだ。とはいっても、もちろん大量に食べるのは禁物だ。

 間食を交えると、次の食事での太りやすさを抑える効果があるともいわれる。空腹を感じる時間が短くなると、食べたときに血糖値が上昇しにくく、脂肪が作られにくいとされているからだ。

 こうした効果も、おやつを夕食後に食べては得ることができない。おやつは午後2時ごろ、せいぜい3時までに少量を食べるようにしよう。

水分が足りないと太りやすい体に…
だから、あの人は水を1日何回も飲んでいた!

 人間は何も食べなくても、体に蓄えた脂肪などを燃やしてエネルギーを得て、数週間は生きていられる。しかし、水を一滴も飲まないでいると、わずか数日のうちに生命の危機に陥る。

 人間の体の55~60%は水分。なかでも脳をはじめ、肝臓や腸などの臓器、筋肉などは80%ほどが水分で占められている。体にとって最重要成分なので、毎日、水を補給することが欠かせないのだ。

 太らない体を保つためにも、水はとても重要だ。水分が不足すると、血液がドロドロになって血流が悪くなる。この状態が続くと、酸素の供給や二酸化炭素の回収がとどこおりがちになり、代謝が低下して太りやすくなってしまう。このメカニズムを理解している人は、やせるために意識して水を飲んでいる。

 では、健康で太らない体を維持するために、毎日、どれほどの量の水が必要なのか。