借金を放置してギャンブルはNG

「脂肪がドバッ」「飲むだけでヤセる」40キロのダイエットに成功した医療記者が警告するインチキ健康食品今回転載した『医療記者のダイエット 最新科学を武器に40キロやせた』〈左〉と、朽木誠一郎さんの最新刊『健康診断で「運動してますか?」と言われたら最初に読む本』(いずれもKADOKAWA)

 もう一度、ダイエットを借金返済にたとえると、これは100万円の借金を返済しなければいけないのに、月々の5万円を準備することを嫌がり、毎月1万円をギャンブルにつぎ込むようなものです。

 当たらなければ、20カ月後に借金は120万円に増えています。そうやって目を背け続けると、数年後には借金が数倍に膨れ上がる、ということが起こり得るのです。

 僕自身、このことには怒りを感じています。というのも、本来は正しい運動をするためのジムでも、「脂肪燃焼」を謳うサプリがわりといい値段で売られているんですよね。僕も過去、“ダイエット”をしていた頃に、藁にもすがる思いで購入したことがあります。

 ヘルスケアビジネスにおいて、医薬品のように効果がない、ただの食品であるがゆえに開発コストが低く、原価も安く、それでいて効果があるように見えることでいい値段がつけられる、すなわち利幅の大きい健康食品は、主なキャッシュポイントになってしまっているわけです。