上司と部下写真はイメージです Photo:PIXTA

上司への不満や愚痴を言うサラリーマンは多い。しかし、自身を評価する立場の人間を敵に回しても良いことは一つもないと、トップコンサルタントは断言する。苦手な上司の行動を許せるようになるための、マインドチェンジのカギとは?※本稿は、岡田洋介『評価される人になる技術』(ぱる出版)の一部を抜粋・編集したものです。

上司の苦手分野にこそチャンスあり
まずは良い所を探してみよう

 仕事柄、社員研修などで多くのビジネスパーソンと接する機会がありますが、上司への不満や愚痴を聞かないことはありません。かく言う私も、以前は不満や愚痴を言っていました。

 気の許せる同僚や友人の前だけで口にするのであれば、ストレス発散の1つとして有効かもしれません。不満や愚痴を言うことが全て悪いと言うつもりはありませんし、どうしても上司のことを好きになれない、嫌いだと感じることもわかります。

 しかし、「上司を敵に回すのはもったいない」と言い切れます。あなたの評価者である上司を敵に回したとしても良いことは何一つありません。あなたは上司から贔屓にされる存在になる必要があります。応援される立場になることを目指す必要があります。敵に回った上司は、あなたを贔屓にすることもなければ、応援することもありません。上司との関係性の鍵は、あなたが握っています。

 まずは、あなたから距離を近づける必要があります。自ら距離を近づけてくれる上司もいますが、それでは上司任せというか、上司依存です。あなたには、どんな上司がきても評価されるようになってほしいと願っています。自ら近づくことができれば、応援したいと思ってもらいやすくなります。反面、上司の悪口や不満を言うと敵になりやすくなります。