ずっとグルグル考え続けてしまう、ストレスがたまりがちな人におすすめなのが、『無意識さんの力でぐっすり眠れる本』(大嶋信頼著)だ。著者は著書累計55万部を突破している人気心理カウンセラーの大嶋信頼氏。本書では、心理学的なアプローチによって、不安や不満などの不快な感情を消し、読むだけで眠くなるメソッドを多数紹介。無意識に働きかける「暗示」を唱えることで、眠れるようになるだけでなく、ストレスを根本から消してくれる「不思議な催眠効果」がある1冊だ。「2ページ読んだだけで眠れた」「ストレスが消えた」「自己肯定感が高まった」などの感想が多数寄せられている。今回は発売を記念して、著者の大嶋信頼氏に「なかなか消えないストレス・不安を手放す方法」について聞いてみた。
パワハラ上司は、パワハラしている自覚がない
なんであの人、あんなに堂々とパワハラをやってるの?と思うことがあります。
・侮辱的な言葉を使い、過度に批判する
・能力を超えた業務をやらせ、無理な期限を設定する
・部下の能力を過小評価をし、努力や成果を故意に無視し、必要以上に低く評価する
こんなふうに、自分の地位や権力を利用して心理的・物理的な圧迫や威圧を行ってしまう。
パワハラを受けている側は「どうしてこの上司はパワハラをしている自覚がないの?」と思います。
パワハラ上司に「パワハラをしている」という自覚がないのは、「自分が正しいことをしている」と信じて疑わないからなんです。
「自分が正しいことをしている」と信じて疑わない、その最たる例が「戦争」です。
戦争をしかけている側は「自分は正しいことをしている」と思っているから、「ひどいことをしている」という自覚が持てなかったりします。
パワハラ上司も「会社を守るため」とか「優秀な社員を育てるため」や「世間知らずに教育をしている」などという大義名分があって、「自分は正しいことをやっている」と思っているから、パワハラをしているという自覚が持てません。
戦争をやっている人に「あなたたちは間違ったことをしていますよ」と指摘すればするほど、正当性を主張してくるのと同じで、パワハラ上司も自分の正しさを主張してくるだけで、自分が間違っているとは決して認めないのです。
一般的に、上司のパワハラを止めるには、
・上司の言動の記録をとり、「これらはパワハラである」という客観的な証拠を残しておく
・信頼できる第三者に相談する(社内外の友人や弁護士など)
・社内のしかるべき人(人事部担当者や上司の上司など)に「上司の行動はパワハラである」と認めてもらい、パワハラ上司に対する処遇を決定してもらう
という方法があります。
そこまで大ごとにできない……という方に、ここでは、もっと簡単にパワハラを止める方法をお伝えします。
次に紹介する方法はあくまでも、自分の身を守る方法であって、一般的ではないことを覚えておいてください。