ここで覚えておいてほしいのは、上司もひとりの人間だということです。苦手な分野やうまくできないこともたくさんあります。あなたの周りに、完璧だと思える人がどれくらいいるでしょうか。人は努力しないと粗探しをしてしまいます。自分が嫌だと思った部分は意識しなくても感じます。
反面、良いところはその人に興味や関心を持ち、努力してじっくり探さないと見つからないと言われています。ましてや苦手意識があると、嫌な部分ばかりが目につきますし、新たな不満を見つけてしまいます。まさに悪循環です。
そこで、上司の良いところ探しをするのがオススメです。良いところを見つけられれば、人として上司を見ることができますし、良好な関係づくりのきっかけになります。
ダメな点のリストアップも効果アリ
その中でサポートできる部分を探す
また、苦手分野のリストアップというアプローチも有効です。これはかなり強力なアプローチですし、実践がしやすいとよく言われます。
まずは、上司のダメなところをリストアップしてみましょう。そして、上司のダメな点を、そのまま上司の苦手分野であるという風に考え方を変えてみてください。「なぜ、うちの上司は○○ができないんだ」を「うちの上司○○が苦手なんだな」と置き換えるのです。
できないことに焦点を当てると怒りの感情に発展しやすくなりますが、上司の苦手分野を受け入れると理解が深まり、不思議と上司の行動を許せるようになります。
次に、その苦手分野の中で自分がサポートできることは何かを考えます。苦手分野を自覚している人もいれば、自覚していない人もいます。上司はこれまでの頑張りを評価された結果、今のポジションについています。ですので、良いところは必ずあります。
そして、強みと課題はセットです。弱みを克服するというのは、強みをなくすことに近く、そう簡単ではありません。そこで、あなたはその上司が持つ苦手分野の中で、自分の強みを発揮してサポートできるものがあるかどうかを探してみてください。