イライラ・モヤモヤを即解消!下町の和尚が教える「自分の機嫌」をとる練習とは?マイナスの心をプラスにしなくても、ニュートラルに戻しさえすればいい(写真はイメージです) Photo:PIXTA

仕事や人間関係など、日常生活には自分の都合通りにならないことがつきものです。しかし、いちいち「不機嫌の種」に気分を乱されたくはないですよね。そこで前回に続き、歯切れの良い語り口で人気を博す下町の和尚・名取芳彦さんの著書『「自分の機嫌」をとる練習』(青春出版社刊)から、「自分の機嫌」をとれるようになる心の持ち方について抜粋して紹介します。

いつも上機嫌でなくてもいい

 何となく気分が晴れない日はあるもの。

 電車は時刻表通りに来ているのに、ホームで待つことにイライラしたり、会社に行けば押し黙って働いている同僚を見て“何が楽しくて仕事をしているんだ”とため息をつくこともあるでしょう(ため息は心を削るカンナです)。家でお笑い番組を観れば「どこが面白いのだ」とブツブツ文句を言い、ノルマをクリアするだけのように漫然とゲームに向かい、ミスをするたびにチェッと舌打ちをすることもあるでしょう。

 そんな日が一日、二日続いてもいいと思います。イライラやムカムカする日が続くから、このままではマズイと気づけるのです。マイナスの心をプラスにしなくても、ニュートラルに戻しさえすればいいのです。

 私は、上機嫌、ハイテンションで毎日を過ごしたいと思いません。一人になってその日あったことをしみじみと思い出し、感謝し、充実した気持ちになるのは上機嫌ではなく、心がニュートラルになった時だからです。