まずは、主な侵入経路となるドアと窓の2カ所を対策してください。強化ガラスにしたり防犯フィルムを貼ったりすることでガラスの強度を上げ、ドアは鍵を増やして二重ロックにしたり隠しロックを設置したりしましょう。
侵入に時間がかかれば、相手は犯行を諦めるかもしれません。アラーム音や夜間のセンサーライトといった、五感で強盗犯をひるますような防犯システムを導入することも手です。 自宅の防犯はこのくらいが現実的ではないかと思います。
次に、ポケモンカードショップや貴金属店など高級品を取り扱う場所の防犯対策について説明します。このとき、店員がいる場合と店員がいない場合をわけて考える必要があります。
日中、人がいる店舗の場合、店先にインターホンをつけるのは有効です。入店前に様子を見ることができるので、怪しい人物の入店を未然に防ぐことができます。防犯カメラよりもハッキリと人物を捉えることができるので、インターホンを突破してまで犯行に及ぶことはリスクが大きすぎます。
夜中など店から誰もいなくなる時間帯の窃盗対策としては、まずはセンサーで反応すると防犯灯を店内外につけるとよいでしょう。犯人は光を嫌います。
もう少しお金をかけられるなら、遠隔で警備会社が監視をして侵入者に声をかけるというシステムもあります。他にもセンサー式の自動ロックで犯人を店内に閉じ込めてしまうシステムもあります。この場合、犯行を未然に防ぐというよりは、持ち去られないようにして未遂に終わらせる方法になりますが。あとは、日中でも夜中でもトラッキングシステムを商品につけておくのも犯人逮捕や商品の返還に繋がりやすくなります。
ただ、こうした策もむなしく、侵入を許すケースもあります。草津市のポケモンカード盗難事件も、警備会社のアラームが鳴り響くなかの犯行でした。そうなってしまった場合は、なにより自分と家族の命を守ることを最優先に行動してください。
だから、戦ってはいけない
絶対に!
鉄則は、相手を刺激しないことです。そのためには、相手が覆面をしているかどうかを問わず、絶対に目を見ないでください。目を直視すると、「顔を見られた→捕まる→殺さなければ」という強盗犯の思考も引き起こしかねません。相手のボディランゲージを見逃さないように、胸か腹あたりを見るようにしてください。
強盗犯と鉢合わせてこう着状態になった場合も、自分から事態を打開しようとアクションを起こすのは危険です。一刻も早くその場を立ち去りたいのは犯人のほう。相手が行動を起こすのを待ちましょう。