米ソーシャルメディア大手メタ・プラットフォームズが初の配当を支払うと発表した後の同社株の値上がりの大きさは、アナリストや投資家に衝撃を与えた。この配当について、株主にとって心地よい状況がいつ終わってもおかしくないことを示す兆候だと受け止める人も出始めている。フェイスブック、インスタグラム、ワッツアップを運営するメタの株価は、配当発表翌日の2日の市場で20%急騰し、上場来高値で引けた。今週に入って反落しているものの、1日終盤以降の上げ幅はなお15%となっている。メタにとって配当支払いの決定は、人工知能(AI)など極めて大きな潜在力を持つ分野への投資を進める中で、大きな利益を生み出し続ける自社の能力への自信を示すものだ。それらの分野はまだ利益を生んでいない。しかし、配当は公益事業者や大手銀行といった、より成熟した企業が支払う傾向があるため、アナリストや投資家の間には、同社の爆発的成長期が過去のものとなった可能性が高いことを示しているとの見方もある。
メタの初配当、急成長の終わり告げる印なのか?
投資家に矛盾したシグナル
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