ブッダは、とんでもなく恵まれていた。

 仮に、古代インドにマッチングアプリがあったとしよう。もし、ブッダが登録すれば、あまりに「ハイスペック」すぎて、婚活市場のバランスは完全崩壊し、サービスは終了においこまれるだろう。

 まず実家が太い。

 実家、王家。職業、王子。年収は、おおすぎて測定不能。頭脳も、のちに人類史にきざまれるレベル。しかも、たぶんめっちゃイケメンだった。修行中、地元のギャルに突如おかゆをもらったりしたので。

ハイスペなのに抱いた「虚無感」
ブッダは自分探しの旅に出る

 でかい城にすんで、ほしいものは全部手に入る。豪華なご飯を毎日たべて、ハーレムまであった。(実家にハーレムあるのいやすぎる)

 家族にもめちゃめちゃ愛されてた。

「王子」って、超やりがいありそうな仕事やん。

 しかし!こんな恵まれた環境なのに、ブッダはバキバキに「虚無感」に苦しんで生きていた。

 たぶん、ずっとふとんに入ってたと思う。

 王子といいつつ、じっさいは「無職のニート」だったのだ。王家にうまれて、虚無感でふとんに入っていたブッダ。