「出家」ってつまり、「ホームレス」になること。森とかでねる生活。治安悪いし、トラとかいる。

ストイックすぎるブッダの修行
髪の毛をむしる、めっちゃ息を止める

 ブッダ、29歳。アラサー。王子からホームレスに。理由、自分さがし。

 大企業からベンチャーに転職する、みたいなレベルじゃねぇ。

 しかも、このとき、妻と、うまれたばかりの子供がいた。

 出家とは、家族の縁をきることである。王様やってる父ちゃんも、急に後継者がいなくなってパニックである。

 インドってすごい国である。なんと2500年前から、「自分探し」の本場なのだ。

 インドじゅうに、人生を修行だけに捧げる「自分探し」のプロが、すでに沢山いた。

 当時のインドの「自分探し」業界では、「めっちゃ身体をいためつけたら、本当の自分があらわれる」という風潮があったらしい。

 業界の新人・ブッダもまずは、その風潮にのっかることにした。その修行の内容がすごい。

「するどいトゲでつくったベッドで寝続ける」
「めちゃくちゃ髪の毛むしりとる」
「めちゃくちゃ息とめる」

 こんなことを、毎日やりつづける。めっちゃ息止めると、頭に激痛がはしって、身体がもえるように熱くなるらしい。何やってんねん。