――チョコザップとライザップの顧客層を比べて、性別、年齢、職業、年収、趣味などの属性で大きな違いはありますか。

 チョコザップの顧客は20代から50代まで幅広く、男性と女性の割合はほぼ均等ですが、女性の割合がやや多いです。一方ライザップは、顧客の年代や性別などはチョコザップと大きな差はありませんが、ボディメイクに対する明確な目標や目的意識をお持ちの方が多いです。

 通常のジムでは男性が多数を占めることが一般的ですが、チョコザップでは女性会員の獲得にも重点を置いています。たとえば、セルフネイルなどのサービスを導入することで、多くの女性会員の方にご利用いただいています。

筋トレ上級者は対象外
思い切ったアプローチ

――チョコザップ事業の説明資料において、筋トレ上級者が会員の「対象外」とされているのを見ましたが、これは面白いですね。

 そうですね。チョコザップのマシンは重りを一般的なマシンと比べて軽めにしていますから(笑)。筋トレに慣れた人にとっては少し物足りないかもしれません。ジムは過去、運動にこだわりを持つ上級者によって成り立ってきた部分も大きいですが、未来を考えると、もっと若い人や初心者の選択肢を広げないといけません。

――最初から「女性会員を増やしたい」という明確な目的があったのでしょうか。

 男性が多すぎると女性が通いづらくなるため、ジム全体のバランスを考えると、男性会員より女性会員の割合が若干多いくらいが望ましいです。年齢層に関しては、以前は20代が3割以上で最も多かったですが、最近は40代や50代の比率が増え、50歳以上の方が3割程度になっています。

 その理由の一つは、60歳以上が注目するメディアに広告を出したりして、年配の方々に受け入れられるようなアプローチも行っているからです。コンビニでも幅広い年代に向けた取り組みが行われているように、あらゆる年代に対するアプローチが重要だと考えています。