・菅義偉
【係長止まり】上から降りてきた仕事をこなすことに精一杯で、会社の未来像や、自由で活発な議論より、ひたすら出世を目指す人。
・岸田文雄
【課長止まり】とにかく決断ができない。「聞くだけの上司」と「部下に丸投げ上司」が一番部下の「心」を壊すと言われていますが、今の岸田氏はその双方を兼ねています。
100人近くにアンケート
「政治家ってどう思う?」
いかがでしょうか。「政治経験もない人間が何を偉そうに」と思う方もおられるでしょう。もちろん、ビジネスパーソンと政治家の役割は違います。しかし、大局観、属する組織の未来像、業界での関係構築、リーダーシップ、発信力、基礎的教養、社員への思いやり、先進性など、必要とされるスキルで共通する部分が多いのも事実です。そんな観点から、今度は普段交遊のあるビジネスパーソンや医師、ジャーナリストなど、100人近くにアンケートして、政治家に対する意見を聞いてみたのです。
「総理になる人は、ビジネスパーソンより絶対偉い」という考えももちろんありでしょう。また、もともと雑談ですから、麻生太郎、鳩山由紀夫、菅直人、そして野田佳彦の名前が入っていません。その人たちも含めて、色々な方面の方々から意見を聞きました(以下は、原文ママ)。
「菅さん・岸田さん、まさにその通り!」(女性ビジネスパーソン)
経済ジャーナリストの意見は全然違いました。取材経験から、敵のいない、いわゆるいい人が社長になることが日本では多いので、「岸田さんは、まさにそのパターン。みなさん殴り合って消えて、最後に残るのはこういう人です」(経済ジャーナリスト)
そして、「悪評のわりに経済は頑張っている」(同ジャーナリスト)とのこと。半導体への巨額投資も功績だし、「日経平均の回復ぶりも、おそらく外国人投資家はキシダを認めているから、日本株を買っているのだろう」(同)
他に、福田、菅はほとんどの人が面白いほど同じ評価。前者はインテリだけど勝負嫌い、後者は大局観のない「すぐやる課」。小泉純一郎についても、「選挙の目玉になっただけで、格差拡大と国際的な競争力の低下を招いたのは大きな責任」という意見が多くありました。森喜朗についても、私たちの雑談に賛成意見が大多数でした。