変わった視点から、ある医師のこんな手厳しい評価もご紹介したいと思います。

「森は財前五郎(小説『白い巨塔』に登場する架空の人物)の義父のような金満開業医。地方都市の医師会長。小泉はテレビのコメンテーターをしているドクター。特定の専門分野のことしか解説できない医師。菅は地方大学の皮膚科の准教授。目一杯努力しても理事会の評議員。安倍は三代続く東京の大学病院の院長兼理事長。麻生は地方都市の病院長。陽気で話が面白いが、人気があるのは昼よりも夜の街。岸田は名門高校から名門医大を卒業したことを唯一の看板とする、祖父の代からの開業医。一見真面目そうに見えるが、頼りなくて患者のことも大事にしない」

 その他、私たちの雑談で話題にならなかった鳩山、菅直人は、やはり「論外」という意見が多数でした。

賛否が分かれる安倍元総理
アベノミクスに「そんなアホな」

 意見が真っ二つに分かれるのが安倍晋三です。

「公文書偽造、改竄。森友、加計学園、桜を見る会など汚職としか思えない行動。司法まで支配し、国会答弁はおざなりで、選挙ですべてを決める半独裁主義。会社ならコンプライアンス違反でクビになっていた可能性も」

「北方領土はどうなったのか。プーチンと仲良しと言いながらウクライナ戦争になると、仲介に行くこともしなかった」

 一方、こんな声もあります。

「安倍さんは外交・対外関係はよく頑張られたと思います。ただアベノミクスは最初からそんなアホな、と思ってました」

「内政問題と大きな外交的成果を同じレベルで比較はできない。米・豪・印を巻き込んだ対中安倍外交の成果はもっと評価すべきである」

 安倍氏による長期政権の評価には、まだかなり時間がかかるのだろうと思いました。

 実は、森喜朗以降の総理のうち、私は7人の総理と長時間、時には複数回、少人数か一対一で話をしています。これについては別の回でまとめてお話ししますが、正直、尊敬に値する見識を持っていると思った方はいませんでした。