ジブリのスタッフも滞在した
コルマールを訪れないなんてもったいない!

童話の世界のようなメルヘンチックな村々<br />煮込み料理もワインも豊かなアルザス地方ストラスブールのノートルダム大聖堂

 さて、アルザス地方へのパリからの交通手段ですが、以前は玄関口のストラスブールまで、4~5時間くらいかかり、なかなか行き難いデスティネーションでした。それが、2007年にTGV東線が開通すると、ストラスブールまで、およそ2時間20分で行くことができるようになり、身近で人気の地方になりました。

 そのストラスブールは、イル川に囲まれた旧市街が中心で、イル川の遊覧船や赤色砂岩で作られたノートルダム大聖堂が見どころです。また、[プティット・フランス(Petite France)]と呼ばれる地区は、この地方特有の木骨組みの家々が建ち並ぶ観光スポットになっています。

 ストラスブールに連泊をしてパリに戻られる方がいらっしゃいますが、私にしてみれば、なんとももったいない話です。「クリープを入れないコーヒーなんて!」というCMが昔ありましたが(あ、年がバレちゃいますね・笑)、まさにその通り! ストラスブールから約45分(電車)で行くことのできる町・コルマール。そこを起点にしてアルザスワイン街道に点在する可愛い村々を廻らない手はありませんよ。むしろ、ストラスブールは半日観光にして、そのままコルマールに向かってもいいぐらい、魅力的な村や町があります。

 やはり木骨組みの家々が運河沿いに建ち並ぶ[プティット ヴニーズ(小ベニス)]と呼ばれる地区は、まるでヘンゼルとグレーテルに出てくるお菓子の家のような可愛らしい景観を創り出しています。ストラスブールに比べ、コルマールの方が色とりどりの家が多く、規模も大きい気がします。そう言えば、映画「ハウルの動く城」の舞台として描くために、以前、宮崎駿さんらスタジオ・ジブリのスタッフが実際に滞在したのも、このコルマールと聞きました。

童話の世界のようなメルヘンチックな村々<br />煮込み料理もワインも豊かなアルザス地方コルマールの[プティット ヴニーズ(小ベニス)]地区