onのコアイメージは、「くっついている」。
テーブルの上に置いてあるスマホも、壁に貼ってある絵や柱時計も、天井から下向きに設置されているシーリングライト(照明)も、さらには枝からぶらさがってるコウモリも、「くっついている」から on なのです。
「ドライブに行こう」と言うなら、
Let’s go _____ a drive.
_____ に入るのは、for to どっち?
「Go Toトラベル」、ありましたね。だから「toでしょ?」と思った人も多いのでは?
じつはこれ、forが正解。ネイティブは皆、forを使います。なぜでしょう?
前置詞のtoは、具体的な場所への移動や方向を表す時に使います。
この場合「ドライブに」は移動や方向ではなく、目的を表しています。
そのため目的のニュアンスのあるforを使うのが正解となります。
日本人は、toとforの使い分けが苦手です。
それは、学校で「toは『~へ』」、「forは『~のために』」と、たった1つの和訳と紐(ひも)づけて覚えるように習ったからかもしれません。
ネイティブは、コアイメージで理解しているから、子どもでも間違えずに使い分けられるんです。
たった10コでOK!
ネイティブの会話は、前置詞なしではほとんど成立しません。前置詞を正しく使い分けることができると、会話の幅がグッと広がります。
といっても、いくつもの前置詞をマスターする必要はありません。ネイティブが毎日使うような、大事なものだけでまずはOKです。
それは、たった10コです。
もちろんその他の前置詞も使いますが、この10コのコアイメージをマスターすれば、それがしっかりしたベースになり、他との使い分けも理解できるようになるはずです。
そもそも、前置詞って何?
さて、ではそもそも前置詞とは何でしょう?
私たちは日本語を話す時に、前置詞なんて意識せずに話していると思います。
「前置詞」という言葉を見るたびに、「とてもよく考えられた言葉だな」と思います。
英語では前置詞のことをprepositionと言います。
pre-は「前」、positionは「位置、場所、配置」を意味します。
それを日本語で漢字に置き換えたのが「前置詞」ですが、「前に置いた言葉(詞)」とは、一体何の前に置くのでしょう?
文法の本などでは、よく次のように説明されています。