たった90日で劇的に成績を上げる新メソッド、一挙公開! 学年最下位をとっていた落ちこぼれが、勉強に目覚め、たった90日で「京大模試D判定⇒A判定&全国1位」に。そして京大に合格。そのときの勉強法を再現性あるものに練り上げ、「いつ、どの教科を、どう勉強するか」という受験戦略を構築。その勉強メソッドをまとめた『逆転合格90日プログラム』が10月11日に発売された。この特別寄稿は、その著者であり、予備校講師として、京大、早慶、医学部など、多数の合格実績を叩き出している篠原好氏が語る「英語勉強法」だ。

英語の「前置詞」速攻マスター、すぐ効く勉強法とダメ勉強法の違いは?Photo: Adobe Stock

この勉強法で、英語の「前置詞」には困りません!

 英語の勉強は、たくさんの苦労と戦う必要があります。上級者でも困るポイントが「前置詞」ではないでしょうか。「前置詞」の難しいところは、日本語的な感覚では間違える上に、論理的な理由が必ずしもあるとは限らない、というところです。

 しかし、大学受験レベルであれば、「英熟語」という武器を使うことで「前置詞」の問題を克服することができます。

 大学受験で「前置詞」が問題になる場合、ほとんどが「動詞+前置詞」の形です。というのも、大学受験は「教育」の場ですから、「勉強した人には点数が入り、勉強していない人には点数を与えない」ように作られています。

英塾語を覚えよう!

 前置詞を聞いてくる問題の多くは、「動詞+前置詞」の形を知っているか(=ちゃんと勉強したか)を問うています。僕は「動詞+前置詞」を効率よく覚える手段として、「英熟語を覚える」という方法をオススメします。次の3ステップで進めます。

ステップ1:文法問題集に付属している部分から覚える

 多くの文法問題集には「英熟語」の章があります。英熟語の勉強を始めようと思ったら、まずは文法問題集の「英熟語」の章から覚えましょう。

「英熟語」に限らず、実際の問題を見ないとなかなか覚えられません。「熟語帳」から勉強したこともあるのですが、「こんな熟語、見たことも聞いたこともないぞ」と戸惑うばかりで身につきませんでした。

 「いきなり熟語帳を使って勉強する」という勉強法ではとにかく時間がかかります。まず文法問題集を使って勉強しましょう。

 文法問題集では、実際に試験で出題された問題と共に、熟語が掲載されているので、納得感を持って勉強することが可能です。

ステップ2:熟語帳を使う

 ステップ1で300~500語程度の熟語を覚えた後に、熟語帳を使います。熟語帳には多くの熟語が載っており、語彙力を1000語ほどに増やせます。大学受験であれば、どの大学でも困らないレベルです。僕は『英熟語ターゲット1000』(花本金吾著、旺文社)という熟語帳を使い、京大入試を突破しました。

 熟語の覚え方は「リズム」で覚えます。「put up with 我慢する」を、「プット アップ ウィズ、がまんする」と何度も口に出して覚えます。書かなくてもOKです。難単語を伴う英熟語は少ないので、とにかくリズムで、直感的に出てくるようにします。

 この理由は、勉強法として効率が良いからでもありますが、リスニング対策にもなるからです。特に英熟語は「会話」の中で出てくることが多く、リスニングの音声を聞いて「え~と…」と思っている時間はありません。直感的に、理屈抜きで、リズムで覚えることをおススメします。

ステップ3:過去問で出てきたものを覚える

 過去問で出た英熟語は覚えておきましょう。どの試験でも「ああ、またこの熟語、出たのか」と思う熟語があります。英検、Toeic、大学入試……。それぞれ、試験で好まれる熟語は違います。

 熟語帳になくとも、その試験では重要熟語であることもあるので、過去問で出たものは覚えておきましょう。

「文法問題集」の熟語を覚え、「熟語帳」で覚え、過去問も解き、それでも知らない熟語が試験に出たら、そこは諦めてください。長文の内容把握問題や、和訳問題など、考えたら答えが出せる問題に時間を割きましょう。