これだけ株高局面になると、特にバリュー株の投資家にとっては割安銘柄を見つけづらくなるはず……と思いきや、「まだまだ買える株はある」とすご腕投資家たちは口をそろえる。彼らが今、注目している株とは。特集『あなたも億り人に!? 凄腕シニア投資家が教える 株式運用術』の#14では、投資で成功を収めてきた60~70代の個人投資家(かんちさん、今亀庵さん、成長株テリーさん)による座談会の後編をお届けする。(聞き手/ダイヤモンド編集部 山本 輝)
「買える株」はまだまだ見つかる
すご腕投資家たちの注目銘柄は?
――日経平均最高値更新という局面で、割安感も薄れていますが、皆さんはどんな投資戦略を取っていますか。
かんち バリュー株については、まだまだいくらでも見つかります。いまの相場は、上昇している銘柄と、していない銘柄の温度差が激しく、PER10倍以下、配当利回り4%水準といった“買える株”はいくらでもある。ということは、やはりいまの市場の水準は高くないということ。
テリー それは僕も思います。とはいえ、割安なのはいいけど、今後の業績の良しあしで株価の上がり方は全然違う。そこの見極めは重要ですよね。
今亀庵 やはりバリュー株、グロース株にかかわらず、シンプルに「いい会社」に投資するべきだと思う。バリューであれば経営が安定し、配当も出していて、PERが低い会社。グロースであれば、企業がどう売り上げや利益を伸ばしていくのか、社会の変化や業界のトレンドなどを見て銘柄を選択する必要があります。
次ページでは、すご腕の個人投資家たちがいま注目している銘柄を大公開する。その着眼点はきっと参考になるはずだ。また、3人の座談会の前編『「日経平均は10万円へ」「バブル越えは始まりに過ぎない」敏腕投資家が強気発言連発!【シニア投資家座談会・前編】』では、日経平均株価が10万円へと上昇するという強気シナリオとその根拠について激論している。ぜひ、併せてチェックして欲しい。