あなたも億り人に!? 凄腕シニア投資家が教える 株式運用術#8Photo:PIXTA

日経平均株価が最高値を更新し、4万円の大台も突破するなど日本株が沸いている。高値への警戒感も根強いが、すご腕のシニア投資家たちは「日経平均はいずれ10万円を超す」「最高値更新は始まりに過ぎない」と強気な見方を崩さない。特集『あなたも億り人に!? 凄腕シニア投資家が教える 株式運用術』の#8では、投資で成功を収めてきた60~70代の個人投資家(かんちさん、今亀庵さん、成長株テリーさん)による座談会の前編をお届けする。(聞き手/ダイヤモンド編集部 山本輝)

強気発言が連発!
日経平均は10万円へ

──日経平均株価が過去最高を更新し、一時“バブル超え”の4万円台に乗りました。今後のトレンドをどう見ますか。

かんちさん(かんち) まだまだ上がるのではないでしょうか。例えば、東京証券取引所がPBR(株価純資産倍率)の改善に向けた要請を企業に出していますが、株主還元といった資本効率改善のための施策は株価にとっては上にしか作用しないので、結構いまの相場は強いと思います。3年後に5万円とかに到達しても不思議じゃないですね。

成長株テリーさん(テリー) 僕も、来年中には日経平均は5万円に到達すると考えています。ただし、景気が良くなって、日本銀行が利上げしだしたらネガティブですかね。さすがに日本の短期金利も、今後は1%ぐらいに上がっておかしくないと思うが、そうなると(米国金利との差が縮小して)円高にもなるので、株価にはマイナス要因。なので、2026年ごろには、利上げによって一時的に調整があるとみているが、それでも一度5万円を超えれば、大きくは下がらないと思います。

次ページでは、3人のカリスマシニア投資家たちが、日経平均株価がまだまだ伸びていくと考える根拠について解説する。また、この強気相場が崩れるようなリスクシナリオはないのか。その考えについても聞いた。