銀座の高級飲食店から
食材を仕入れにやってくる

 午後になると、夜の銀座が顔をのぞかせる。白衣や前エプロン姿の調理人や黒服スタッフが来店するのだ。他のオーケーと違う銀座店の特徴(4)として、業務利用に対応していることが挙げられる。

 銀座店では、大容量やブロック単位の精肉、半身や1匹丸ごとの鮮魚を販売している。これを目当てに、日本有数の高級飲食店が連なる銀座で、目利きの厳しいプロの料理人が業務用の食材を求めて来店するのだ。青果コーナーの入り口、店頭で一番目立つ場所には、高級なマスクメロンやマスカットが箱入りで鎮座していた。

 生鮮食料品はいいのだが、他はどうだろう?酒コーナーにはシャンパンのドン・ペリニヨン(白ラベル)はあったが、価格の高いロゼ(通称ドンペリピンク) などはなかった。他の酒類も、銀座の飲食店に並べる顔ぶれとしては、まだまだラインアップが乏しい印象だ。

 花束のコーナーも、銀座に向いている内容とはいえない。お祝い用に贈呈する胡蝶蘭など、サービスカウンターで予約販売も展開できないだろうか。

オーケー銀座店でもらった売り場案内図オーケー銀座店でもらった売り場案内図。銀座には外国人観光客が多数訪れていることを思えば、英語など外国語表記も必須のはずだ 拡大画像表示

今年は関西にも進出、11月には
東大阪市に関西1号店がオープン予定

 オーケーは、今年11月に東大阪市に大規模店をオープンする予定だ。横浜に本社を置くオーケーとしては、関西1号店であり、これを足がかりに本格的に関西へ進出していくことになるだろう。

 旗艦店である銀座店は、まだまだ伸びしろがある。本記事で紹介した銀座店の出店ノウハウや店舗限定商品は、いつか大阪の心斎橋や梅田、兵庫の神戸など、関西圏の一等地や繁華街へ出店するときに、存分に生かされるはずだ。