就職活動において、「アピールできることがない」と悩む人や、自身の経歴にコンプレックスがあるという人は多いでしょう。そこで、約20年間、1万人以上の就職・転職活動を支援してきたキャリアカウンセラーの中谷充宏さんの著作『面接官が本音で教える集団面接・GD(グループディスカッション)完全対策マニュアル』(秀和システム刊)から、「ネガティブ要素」があっても、企業に受け入れられる打ち返し方を抜粋して紹介します。
NNT(無い内定)がバレたら?
●内定がすべてなのか?
就活スタート時はまだ内定を持っていないのですが、選考が本格化してくると、内定を持っていないことに焦りを感じる就活生が毎年一定数存在します。
同じゼミ生やサークルの友人などが内定を獲得し始めると、この焦りは加速度を増していきます。そして「内定を持っていない」イコール「自分は就活市場で認められていない」と取り違えて、卑屈になる就活生もいます。
確かに、優秀な就活生ならば、複数の人気企業から内定を獲得しているということもあるでしょう。ただ、就職するのは1社だけですし、超人気企業といっても、「その企業で働くことがその人にとって本当に良かったのか」は、相当の期間、働いてみないとわかりません。
むしろNNTに関して、卑屈になり過ぎて「私なんて、どこからも評価されないんだ」と就活自体を止めてしまうとか、採用人事にNNTがバレたら不利になるからと、「同業他社のA社から内定をいただいております」みたいな嘘をつく等は絶対にNGです。
「まだA社は内定出していないと思うけど」と、嘘を見抜かれ撃沈した就活生も実際にいます。