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筆者は、吉本でお笑いコンビ「オオカミ少年」で活動する傍ら、探偵事務所の代表を務めています。私の探偵歴十数年の中でさまざまな調査の相談を受けました。これまでに何度か人捜し調査について取り上げました。一口に人捜し調査といっても種類は多岐にわたります。その一つに家出人捜しがありますが、家出人は未成年ばかりではありません。今回は私が扱った、成人男性の家出人捜しについてお伝えいたします。(探偵芸人 オオカミ少年・片岡正徳、登場人物はすべて仮名)
子どもの家出は
5つのパターンに分類される
家出には、期間・頻度・行き先・単独か複数の行動などさまざまな状況があります。子どもの状況や心理から5つのパターンに分類されるそうです。
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(1)ラモーナ型
親に対する期待・依存・甘えがあり、家出をしても必ず捜してもらえると無意識に感じている。アメリカの児童文学の名作『ラモーナとおかあさん』のラモーナの話はこのタイプで親からの兄弟比較でも起こりやすく、親との結びつきは強い。
(2)トムソーヤ型
好奇心や衝動が先に立ち親への配慮などが置き去りになる場合の家出。家に不満があるわけではない。ADHDの子どもに見られやすい傾向で、怒ったり注意したりするだけでは効果がないこともある。本人に家出のつもりはなく、親との問題もそれほどはないと考えられることが多い。