また、他作品で結構喋るピーチ姫も『プリンセスピーチ』では一切喋らない(アクションパートで単語的なつぶやきや掛け声は豊富にあるが、セリフらしいセリフはない)。この主人公が喋らないのはゲームではよくある手法だが、これによってプレーヤーは主人公に自己投影しやすくなる。
これらの理由によって、『プリンセスピーチ』をプレーしたユーザーは、プレー後に一層ピーチ姫にハマっているというわけである。
また、これは蛇足だが、本家ディズニーが近年「ポリコレ偏重」と騒がれることが多く、ざわついているので、(ディズニーらしい)王道プリンセスを安心して楽しめるコンテンツとして『プリンセスピーチ』が求められる場合もあるかもしれない。
今後、ピーチ姫を含めたプリンセス界隈がどうなっていくのか、見ものである。
評価が分かれるのは
難易度とボリューム
最後に、作品への世間的な評価と筆者の感想を紹介しておく。
Amazonの評価を見てみると、『プリンセスピーチ』は星は3.6で、そこまで高くない(※2024/3/28時点)。直近で発売されたマリオのアクション『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』は星4.6、『マリオvs.ドンキーコング』は星4.4である。