組合長165人が“辛口”評価 JA上部団体の通信簿#11Photo:JIJI

静岡県、愛知県など農業が盛んな県にあるJA経済連(経済農業協同組合連合会)は、県域の農業生産資材や農産物の流通を牛耳る“陰の実力者”だ。その影響力の強さ故に、賛否両論があるが、実態はどうなのか。特集『組合長165人が“辛口”評価 JA上部団体の通信簿』(全17回)の#11では、農協役職員アンケートの結果に基づき、経済連に対する農協からの支持率や“辛口”のコメントなどを大公開する。(ダイヤモンド編集部副編集長 千本木啓文)

北海道最強商社、ホクレンに賛否
静岡の経済連は販売力が高評価

 ダイヤモンド編集部は、農協役職員アンケートの結果に基づき、JAグループの主要12組織(JA全中、都道府県の農協中央会、JA共済連、農林中央金庫、JA信連、JA全農、JA経済連、日本農業新聞、家の光協会、JA全厚連、全国農政連、みのり監査法人)の支持率を算出した。

 経済連は、農協が農業関連事業を行うために設立した上部団体で、農産物を集荷・販売したり、農家向けに肥料を販売したりしている。その多くは、全農に統合されたが、農業が盛んで、独立心が旺盛な8道県(北海道、静岡県、福井県、愛知県、和歌山県、熊本県、宮崎県、鹿児島県)には残っている。

 しかし、経済連への評価については道県によって大きなばらつきがあるようだ。

 次ページでは、経済連やホクレン(北海道の経済連)に対する農協からの支持率や“辛口”のコメントなどを大公開する。